研究のご紹介
当科では、糖尿病、内分泌疾患、栄養代謝疾患の病態解明を通して、こらら疾病に対する新規医薬品・医療機器の開発に積極的に取りくみ、革新的医療の創出に注力しています。
当科が発信してきた科学的知見は、インクレチンの糖尿病治療への臨床応用はもちろん、今後、肥満症治療への臨床応用にも貢献することが期待されます。また、糖尿病や内分泌疾患に対する細胞治療や遺伝子治療に向け、膵β細胞や副腎皮質細胞をはじめとする内分泌細胞をiPS細胞等から効率よく作成し、移植する技術や移植細胞の生着を確認する可視化する技術の確立に向け研究を推進します。さらに糖尿病におけるインスリン分泌障害の複雑な遺伝素因解明に向け単一遺伝子異常により生じる糖尿病の研究や希少な内分泌疾患の成因に関する研究を加速させます。従来から注力しているトランスレーショナル研究を推進するだけでなく、レジストリ研究、新規検査法の開発も交えて、内分泌疾患の臨床にパラダイムシフトをもたらす成果を目指します。さらに超高齢社会を迎え、栄養療法の重要性が強く認識されるなか、医療の重要な柱のひとつとしてプレシジョンかつプロアクティブなニュートリションケアを、領域横断的な研究によって実現していきます。
当科では、基礎研究はもちろん、臨床研究、さらにはデータサイエンス研究など多様な方法を駆使して課題解決に取り組んでいます。こうしたプロジェクトに関心があり、熱意をもって研究に取り組みたいと考えている方々を大いに歓迎します。